「抱っこして寝かせると口が開いているのに、ベッドに寝かせると口が閉じる…」
そんな不思議な光景を見たことはありませんか?
実は、乳児の口の開き方には姿勢や筋肉の発達が関係しています。
今回は、赤ちゃんが口を開けて寝る理由と、そのままにして良いのかどうか、そして家庭でできる対策を紹介します。
赤ちゃんが口を開けて寝る主な理由
1. 姿勢による重力の影響
横抱きで寝かせると、あごが少し後ろに下がる姿勢になります。
このとき重力で舌や下あごが下がり、口が自然と開いてしまうことがあります。
一方、ベッドに寝かせるとあごが安定しやすく、口が閉じやすくなります。
2. 鼻づまりによる口呼吸
風邪や乾燥、ハウスダストなどで鼻が詰まっていると、自然と口で呼吸するようになります。
特に寝かしつけのときに抱っこしていると、体温が上がって鼻づまりが悪化することも。
3. 筋肉の発達段階
乳児期はまだ口周りの筋肉(口輪筋)や顎の筋肉が発達途中です。
抱っこの姿勢だと力が抜けて口が開きやすいのは、筋力の未発達による自然な現象でもあります。
4. 吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)の影響
おっぱいや哺乳瓶を吸う反射が残っている時期は、口を半開きにして寝ることも。
この反射は成長とともに自然に減っていきます。
口を開けて寝ることによるデメリット
- 口の乾燥や唇の荒れ
- 風邪をひきやすくなる
- 虫歯のリスクが上がる
- 口呼吸のクセがつくと将来的に歯並びに影響する可能性も
短期間であれば問題ありませんが、常に口を開けて寝ている場合は注意が必要です。
家庭でできる対策
1. 鼻の通りを良くする
・寝室の湿度を50〜60%に保つ
・鼻づまりのときは綿棒やベビー用吸引器で優しくケア
・風邪気味のときは頭を少し高くして寝かせる
2. 抱っこの角度を調整
横抱きであごが後ろに下がらないよう、軽く上向きになるような角度を意識しましょう。
抱っこ紐で寝かせる際も、顔が前に倒れすぎないように注意します。
3. 口周りの筋肉を育てる
おっぱいや哺乳瓶をしっかり吸うことで自然に鍛えられます。
離乳食が始まったら「もぐもぐ運動」も口の筋肉発達に役立ちます。
4. 医師への相談タイミング
次のような場合は小児科や耳鼻科で相談を:
- いつも口を開けて寝ている
- 鼻づまりが長く続く
- いびきをかく、呼吸が止まる
我が家の体験談
我が子も、抱っこで寝かせるといつも口が開いていました。
鼻づまりかと思っていましたが、横抱き時の姿勢が原因でした。
頭と首を少し支えて角度を変えただけで、口が自然に閉じるようになり、
今ではぐっすり気持ちよさそうに寝ています。
まとめ
赤ちゃんが口を開けて寝るのは、
「姿勢」「筋肉発達」「鼻づまり」などが原因であることが多く、
一時的なものであれば心配はいりません。
ただし、常に口呼吸をしているような場合は早めに医師相談を。
毎日の観察と、ちょっとした工夫で、赤ちゃんの快適な睡眠環境を整えてあげましょう。
にほんブログ村
コメント